2008年03月08日
リセッションは普通でない水準(要人発言のまとめ:H20.3.8)
3月7日(7時)〜3月8日(クローズ)の要人発言
◇主なメニュー
・サマーズ元米財務長官
〜米国は現在リセッション(景気後退)の状態にある〜
〜景気後退は普通でない水準〜
・NZ経済、世界経済減速の影響は免れず
▼額賀財務相
・為替動向は注意深く見守っていく
・下振れリスクあるが世界経済の基礎的条件は堅調
・各国がしっかりと金融・財政政策対応すること大事
・日銀総裁を空席にすべきではない
▼大田経財相
・景気回復基調が続いているとの判断に変わりない
・米経済減速や原油高の影響がじわじわ出ている−法人統計
・基本は空白を作らないことが何より大事−日銀総裁人事
・外貨準備の規模の在り方はいろいろな角度から議論必要
▼プール・セントルイス連銀総裁
・サブプライム問題ではあまりにもコストが高く痛みを伴った
・痛みはいまだに癒えていない
・金融の技術革新は経済成長を促進させる
・政策担当者は金融の技術革新が円滑に行なわれるようなルール作りが必要
=質疑応答=
・リセッションの可能性はある
・景気後退が起きればクレジットカードのデフォルト急増も
・金融政策は長期的視点を維持すべき
・CMBS市場は現状では非常に堅調、デフォルトは小幅増加にとどまる
・景気が一段と低迷すればCMBS市場への圧力強まる
・先行き不透明感が今後の政策見通しを困難にする
・多くの金融機関が低迷することは明らか
・金融政策では成長リスクとインフレリスクのバランスとる必要
・景気後退に対する保険はタダではない
・家計部門はかなり圧迫も金融機関以外の企業財務状況はかなり良好
▼ボラードNZ中銀総裁
・NZドルの今後の見通しは不透明
・目先のキャリー取引には住宅市場の低迷、世界的な金利動向といった不透明感も
▼3月日銀金融経済月報
・景気は減速しているが基調としては緩やかに拡大
・減速理由にエネルギー・原材料価格高を追加
・生産はこのところ横ばい圏内の動き
・先行きは当面減速するもののその後緩やかな拡大続ける
・消費者物価はプラス基調を続けていくと予想
・海外経済や国際金融資本市場の不確実性、エネルギー・原材料価格高の影響などに引き続き注意
・住宅投資は回復に向けた動きがみられるがなお低水準
▼カーライル・キャピタル
・6日に追加的な担保差し入れ要請受けた
・流動性が枯渇する恐れ
・金融機関との協議を続けている
・すべての選択肢を検討している
▼リプスキーIMF筆頭副専務理事
・米経済のリセッションを予想しないが成長減速を見込む
・米経済の減速、欧州や他国に影響を与えると見込む
▼民主党・安住議員
・民主同意人事小委、きょうは武藤日銀総裁人事の賛否未決定
・日銀人事、11日中にも賛否決定目指す
・民主人事検討小委は武藤氏が金融政策の素人との認識で一致
・民主は日銀正副総裁候補の経歴、発言などの調査を正式開始
・仮に武藤氏に不同意でも空席回避へ配慮、政府再提示に向け
▼イエレン・サンフランシスコ連銀総裁
・米景気減速で労働市場に若干の緩み
・労働市場の若干の緩み、物価下振れ圧力
・インフレは総合、コアとも今後2、3年かけて2%へ鈍化へ
▼フィッシャー・ダラス連銀総裁
・新興国の賃金上昇、世界的にみて食品価格に重大な影響与える
・国内物価を押し上げる要因を警戒する必要がある
・中銀当局者の懸念はインフレ期待
・市場は利下げを期待し続けるべきではない
・金利見通しについてコメントするつもりはない
・FRBは金利について非常に熟慮した行動をとった、今後も続くと考えるべきではない
・中銀、緊急時には着実に最善を尽くすことが重要
・私の決定は景気リスクに基づく、市場の金利予想によるものではない
・現在の状況は痛みを伴うが、長期的には良い
・FRBはあらゆる情報を熟慮している、早すぎる対応は危険
・長期的な米経済見通しについて非常に楽観視
・FF金利誘導目標以外の政策手段もある
・米金融当局は景気の軟調見通しに対応した
▼福井日銀総裁
・前向きなメカニズムは少し弱まっているが、崩れてはいない
・米国を中心とする世界経済のダウンサイドリスクやや高まっている
・景気は足元減速しているのは事実、海外資本市場の動きに不確実性が高い
・国際金融資本市場、やや不安定増している
・国際金融市場が秩序立って調整されれば時間がかかっても日本経済は次の局面につながる
・何が何でも利上げしなければならぬ訳ではない
・為替・株式市場の変動、投資家のリスク取る姿勢が消極的になっている
・賃金への所得還元が一層遅くなっている
・各国間で政策行動異なっても、目指すところは同じ
・原材料価格の高騰による交易条件の悪化、企業増益に対して若干のかげりもたらしている
・財金分離とは政府と大きな方向で齟齬きたさない中で金融政策は100%日銀が決めるということ
・金融政策は機動的な行動を忘れない限り、軌道からそれる心配はない
・為替相場は輸出産業への影響だけでなく交易条件への影響も同じくらいのウエートで吟味されている
▼ノワイエ仏中銀総裁
・すべての国にとって、成長リスクは下向き
・すべての国にとって、インフレリスクは上向き
・不安定な金融環境の中、金融政策の決定は一段と困難で不透明
▼トリシエECB総裁
・国際化は物価の上振れリスクの一面
・また、国際化は製品価格を調整する側面も
・ECBとしては市場を注意深く監視
・食品価格上昇のショックをよく理解することが重要
・現在の商品価格急上昇、国際化がインフレ上振れリスクに繋がることを示す
・大きな市場の調整を監視していく
▼ウェーバー独連銀総裁
・現在のインフレ見通しと中期的な物価上振れリスクが主要懸念
・インフレ率は2008年を通じて2%を上回る見通し
・成長鈍化予想、インフレ圧力を軽減する上で十分ではない
・現在の金融政策は中期的な物価安定を達成する上で適切
・成長率の低下は2008年前半に持ち越され、その後は徐々に回復へ
・一部の成長下振れリスクが顕在化
・2008年の成長率は潜在成長率をやや下回る
・長期的なインフレ期待は過去数週間で上昇
▼額賀財務相
・政府提示の日銀人事はベストのトリオと思う
・伊藤日銀副総裁候補がインフレ目標論者と色をつけて見るべきではない
・日銀総裁候補の武藤氏、5年間日銀で実績を残し十分に職責全うしてくれると思う
▼トリシェECB総裁
・為替市場の過度の変化は望ましくない
・米国の強いドル政策を支持
▼ハーレー・アイルランド中銀総裁
・欧州の景気拡大は鈍化している
・成長については、現在は不確実性の最中
▼ウェーバー独連銀総裁
・金融市場はインフレリスクを過小評価
・ECBはインフレについて必要なことを実施するのは間違いない
・インフレリスクは長期化する見込み
・銀行にとって厳しい環境がしばらく続く
▼ミシュキンFRB理事
・為替レートとインフレを調査した結果、通貨価値下落のインフレへの影響は小さい
・経済見通し、金利についてはコメントせず
▼リープシャー・オーストリア中銀総裁
・ユーロ高は商品価格高騰の影響を和らげる
・ユーロ圏経済は健全
・金融政策は物価安定重視
・インフレは今年の終盤でも2%近辺での推移見込む
▼ホワイトハウス
・雇用統計には失望
・米経済にとって今四半期は困難な時期
・米経済は明らかに減速
▼コーンFRB副議長
・金融政策の協調行動の効果は限定的
・金融政策は状況変化に機敏に対応すべきだ
・世界的安定は各国の物価・経済情勢に依存
・原油高は頭打ちが最も可能性の高いシナリオ
・国際商品価格見通しの不確実性を考慮すべき
・外国為替相場の予測は極めて困難
・外為相場変動の輸入物価への影響は低下
・だが経済における外為レートの重要性高まる
▼FRB高官
・流動性供給の発表は雇用統計とは無関係
・入札拡大してもFFレートを目標近辺に維持することを目指す
・最近数日間で市場状況が悪化したとの認識、今回の措置につながった
・追加入札供給額、流動性へのアクセス保証を高める見込み
▼シュタルクECB専務理事
・グローバリゼーションは経済、金融政策に持続的な影響を与える
・為替の動向は中期的に物価に影響、ECBは考慮にいれている
・金融市場の融合は過度のリスクテイクを引き起こす
▼ラジアCEA(大統領経済諮問委員会)委員長
・政府は今四半期の成長見通し下方修正へ
・景気刺激策により、夏以降は強い成長を期待
・マイナス成長になるかどうかはわからない
・雇用統計からは上昇トレンドは見られない
・インフレは常に懸念、しかしエネルギー、食品を除けば緩和している
▼パパデモスECB副総裁
・現行の金融政策はインフレ統制に役立つ
・インフレは長期間2%を上回る
・高いインフレ率の持続はリスクを伴う
・インフレリスクの実現を阻止する必要
▼ブッシュ大統領
・景気減速は鮮明に
・FRBの行動が景気に良い影響を与えることを期待する
▼ホーニグ・カンザスシティ連銀総裁
・あまりに低金利が長期間継続すればインフレ懸念が増す
・金融刺激策は信用収縮で逆風に直面
・財政刺激策は大きな役割
・金融危機においての金融政策は重責過ぎる
・インフレリスクの中での利下げは困難
・金融危機は規制改革の必要性を示している
▼サマーズ元米財務長官
・米国は現在リセッション(景気後退)の状態にある
・米国は過去数十年の間で最大の緊張に直面しておりこの期間はさらに長引くだろう
・景気後退は普通でない水準
・もうすぐひどい状態に陥るとの懸念が広がっている間は景気認識は上向かない
・政府はもっと積極的に景気を支えるべき
▼チャベス・ベネズエラ大統領
・左翼ゲリラFARCに関して特に知らない
・FARCに資金や武器を送ったりはしていない
・状況は武力によって打開されない
・混乱によって原油価格は200ドルに到達する可能性がある
情報提供 ・FXCMジャパン「FX TradingForce」
・ひまわり証券「マーケットニュース」