2007年01月15日
カウンターパーティとは?
中にはIB(イントロデュースブローカー)といって、業者が取引の相手方とはならず、業者の取引先に対してボリューム(売買)を送り、そのキックバックで収益を得ている業者さんもいます。日本の業者さんであれば、GFT系の業者さんに多い形態ですね。
OTCとはオーバー・ザ・カウンターの略で、簡単に言うと店頭取引、相対取引、顧客の取引の相手方となる取引形態のことを言います。カウンターパーティはこのOTC業者にとって特に重要なもので、たとえば読者の皆さんが、ある業者でドル/円を10万買ったとき、取引形態がOTCなので、その売り手は取引業者になりますよね。
この関係で終わってしまっては、呑み屋となんら変わらないわけです。なぜなら読者が損したら、業者の利益になるわけですから。
逆もまたあって、読者がみんな儲かったら業者はそっくりそのまま損失になるので、結局「勘定あって銭足らず」儲けたけど業者が倒産してお金が帰ってこなかった・・ということにもなりかねません。
読者が10万ドル買った、業者が10万ドル売った、業者は10万ドルをカウンターパーティから買った(カバーした)、こうすると業者のポジションはスクエア(ポジションが無い状態)になるので、リスクの発生する自己取引も無くなり、安定した経営ができるようになるのです。
本当のことを言ってしまうと、別に業者はカバー取引をしなくてもいいんですよ。ただ自己資本規制比率を満たせることが絶対条件です。
自己資本規制比率の構成要素には、基礎的リスク、取引先リスク、市場リスクなどがあり、カバー取引を行わないと市場リスクの算定がとても厳しいものになり、結果として比率を維持できないことになってしまいます。
それに日本の投資家は基本的に円ショートのポジションに偏ることが多いわけですから、やはりカバー取引はとっても必要です。
【参考】 ・邦人の90%が円売り?
ではカウンターパーティにはどういった業者があるのでしょうか。カウンターパーティにはランク付けがあって、信用力のある銀行などがカウンターパティなら、先ほどお話した比率の計算をするうえで、取引先リスクは軽減されます。信用力に応じて取引先リスクを算定する数値も変わってくるのです。
では、実際に取引業者が公表しているカウンターパーティを列記して見ましょう。 カッコ内はグループ等の本拠地をあらわします。例えばゴールドマンサックス証券は日本法人ですが、グループの拠点はアメリカです。
| カウンターパーティ | 本拠地 |
| ユナイテッド・オーバーシーズ(UOB)銀行 | シンガポール |
| UBS銀行 | スイス |
| ドイツ銀行 | ドイツ |
| バークレイズ銀行 | イギリス |
| ゴールドマン・サックス証券 | アメリカ |
| キャピタル・マーケット・サービシズ(CMS) | アメリカ |
| 外為どっとコム | 日本 |
| 日本ユニコム | 日本 |
| サクソバンク | デンマーク |
| バンクAIG | フランス |
| 三井住友銀行 | 日本 |
| GFT | アメリカ |
| ライブドア証券 | 日本 |
| FXCM | アメリカ |
| ロイヤル・バンクオブ・スコットランド | イギリス |
| シティバンク・エヌ・エイ | アメリカ |
| OCBC証券 | シンガポール |
| モルガンスタンレー証券 | アメリカ |
| スタンダード・チャータード銀行 | イギリス |
| カリヨン銀行 | フランス |
| ゲイン・キャピタル | アメリカ |
| IFXマーケッツ | アメリカ?イギリス? |
| マン・フィナンシャル | |
| ODL証券 | イギリス |
| トレイダーズ証券 | 日本 |
などなどほかにも沢山あります。皆さん「ん?」と思うカウンターパーティも有りそうですね。。外為どっとコム、日本ユニコム、ライブドア証券などは取引業者としての顔を持ち、同時にカバー注文も受けています。
外為どっとコムであればカバー注文を三井住友銀行にカバー取引をし、三井住友銀行もどこかの銀行等に為替のもち高があるはずです。皆さんが出したオーダーは回りまわってどこかにつながっているというわけです。最終的にリスクを負えるのは大手の銀行などでしょうけど。。
皆さんが取引している業者さんも必ずカウンターパーティがあるので、契約約款などを見て確認してみるのもいいかもしれませんね。
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コメント一覧
流石です!★3つ!
CMS忘れてました・・・
と、思ったらあった・・
インターバンクというかバンク(銀行)ではないですね。CMSは。。
新日本通商が世界進出したら海外から見たらCMSと同じような感覚だと思います。たぶん。。